肩こりは日本人女性にとって第1位、男性にとっても第2位のお身体の悩みとされています。しかし、マッサージやストレッチでその場は楽になっても、すぐに戻ってしまうとお悩みの方は少なくありません。
肩こりを根本から改善するためには、原因を知り普段から対策・予防に努めることが重要です。セルフケアでの改善が難しい場合は、滋賀県大津市の整体院「東洋統合癒学処 はりんちゅ」にご相談下さい。
肩こりについて
肩こりの改善法について理解するためには、そもそも肩こりがどのような状態であり、どんなメカニズムによって発症するのかを知っておく必要があります。
症状
肩こりの症状は主に首から肩、背中にかけての重圧感や痛みです。肩こりを放置した場合には血管が圧迫され、脳へと送られる血液量が減少し、結果として片頭痛や緊張型頭痛を発症するリスクが高くなります。
また、肩こりがひどくなると自律神経のバランスが乱され、食欲不振や吐き気、便秘や下痢などの排便障害、めまいといった身体的不調があらわれるだけでなく、イライラや集中力の低下など精神的不調につながるケースもあります。
発症メカニズム
肩こりは命にかかわるような症状ではないためか、これまで熱心に研究されてきたとは言えません。しかし、東京医科大学の研究によって、肩こりの発症メカニズムが明らかになりつつあります。肩こりの発症メカニズムを簡単に説明すると以下の通りです。
通常であれば血液の流れによって、痛み物質は次第に体外へと排出されます。しかし、何らかの原因により血行不良状態が続くと、徐々に痛み物質が蓄積し肩こりを慢性化させる結果につながります。
肩こりの原因
肩こりはただ1つの原因から起こるのではなく、いくつかの原因が複雑に絡み合った結果として発症するケースがほとんどです。肩こりのリスクを高める主な原因としては以下の例があげられます。
肩こりのリスクを高める原因について、さらに詳しく見ていきましょう。
不良姿勢
肩こりのリスクを高める原因の1つが不良姿勢です。例えばデスクワークなどで長時間パソコンに向き合っていると、次第に猫背になる方が少なくありません。
猫背になると骨盤が後ろに傾き、バランスをとるために頭が前方へスライドします。頭が前方へスライドすると、首や肩にかかる負担が増大するため、結果として肩こりの発症リスクが高くなるのです。
また、最近ではスマホを長時間にわたって利用される方も多いですが、画面をのぞき込むときに顔が前に倒れると、頭の重さが首や肩に加わり、肩こりの発症リスクを高めます。
スマホを長時間にわたって利用した場合、徐々に頚椎アーチ(首の骨のカーブ構造)が失われ、ストレートネック(スマホ首)になる可能性も高くなります。骨自体が変形してしまった場合、元の状態に戻すことは困難なため注意が必要です。
偏った身体の使い方
偏った身体の使い方も、肩こりの発症リスクを高める原因の1つです。例えばいつも同じ側にカバンをかけていると、負担がかかった方の筋肉が緊張し、結果として肩こりを引き起こしやすくなります。
また、重いリュックを背負っていると肩が引っ張られて筋緊張を引き起こすだけでなく、重心が後方へ傾くため不良姿勢による肩こりを発症しやすくなります。
過去に負ったケガ
過去に負ったケガが肩こりの発症につながるケースもあります。例えば若いころにおこなっていたスポーツで膝をケガした場合に、年齢を重ねてから膝の痛みを再発することがあります。
膝の痛みをかばって歩いているうちに身体のバランスが崩れ、結果として肩こりを生じるようなケースは珍しくありません。また、若いころに肩を痛めた経験がある方の場合、四十肩・五十肩の発症リスクを高める可能性もあります。
骨盤の傾き
骨盤の傾き(ゆがみ)も、肩こりのリスクを高める原因の1つです。先述したように骨盤が後ろに傾いた場合、頭が前方へスライドするため首や肩の筋緊張が生じやすくなります。
骨盤が左右に傾いた場合は、重心が偏るためどちらか片方に肩こりが出やすくなります。骨盤が前に傾いた場合、上半身を反らそうと力が入るため、腰痛だけでなく肩こりも出やすくなるため注意が必要です。
運動不足
運動不足も肩こりをのリスクを高める原因の1つです。運動不足になると筋力が低下し、全身の血行不良を招きやすくなります。運動不足にともない肩の筋肉へと送られる血液が不足した場合、痛み物質が出やすくなることは先述の通りです。
肩こりは基本的に筋肉が緊張して硬くなった結果として起こりますが、筋肉が硬くなる原因は「使い過ぎ」と「不動」の2つしかありません。運動不足により不動の時間が続くと、結果として肩こりが起こりやすくなります。デスクワークの方に肩こりが多いのもそのためです。
ストレス
ストレスも肩こりを引き起こす原因の1つです。ストレス状態が継続した場合、自律神経のうち交感神経が優位に傾きます。交感神経が優位に傾くと、血管が収縮して血液の循環を阻害するため、結果として肩こりが起こりやすくなるのです。
また、夜間も交感神経優位の状態が続いた場合、睡眠の質が低下し身体の回復を遅らせます。その結果、疲労の蓄積により肩こりが生じやすくなります。
歩き方
意外に思われるかもしれませんが、歩き方も肩こりの原因の1つです。例えば下を向いて小股で歩いていると、頭の重さによって肩こりが生じやすくなります。そのため、健康のためにウォーキングをする場合であっても、猫背にならないよう気を付けましょう。
肩こりが治らない理由
肩こりがなかなか治らない理由としては、以下の4点があげられます。
肩こりが治らない理由について、さらに詳しく解説します。
対症療法しかおこなっていない
肩こりが治らない大きな理由の1つが、対症療法しかおこなっていないためです。肩こりは日常生活の「結果」として起こるため、原因を取り除かない限り根本的な改善は期待できません。
全身のバランスを整えていない
全身のバランスを整えていないことも、肩こりが治らない理由の1つです。肩こりは猫背や巻き肩、ストレートネック、反り腰といった不良姿勢によって発症リスクが高くなります。そのため、肩こり改善のためには、全身のバランスを整えることが欠かせません。
自律神経の調整をしていない
睡眠の質が低下していることも、肩こりが治らない理由の1つです。私たちの体内では睡眠中の成長ホルモンが分泌され、細胞分裂が活発化することで疲労の回復、および損傷部位の修復がおこなわれます。そのため、睡眠の質が低下していると、身体の回復力が衰えて肩こりを慢性化させてしまうのです。
ひどい肩こりの治し方
ひどい肩こりを治すためには、次のような方法がおすすめです。
肩こりを治す方法について、さらに詳しく見ていきましょう。
ストレッチをおこなう
肩こりを治すためには、ストレッチで筋肉を柔軟に保つことがおすすめです。簡単なストレッチのやり方については後ほど詳しくご紹介します。
マッサージを受ける
肩こりを治すためには、専門家のマッサージを受けることも効果的です。できれば肩の筋肉を緩めるだけでなく、全身のバランスを見てくれる施術所を選びましょう。
肩こり解消グッズを利用する
肩こりを治すためには、肩こり解消グッズを利用する方法もあります。特に身体が冷えやすい方には、電子レンジで温められるホットウォーマーなどがおすすめです。
足裏をほぐす
肩こりを治す意外な方法が、足裏をほぐすことです。足裏の筋緊張を緩和し、足底アーチの機能を取り戻すと、地面からの衝撃を緩和し、肩にかかる負担を減らすことが期待できます。また、足裏をほぐすことで全身の血行が促進され、身体の回復力を高める結果にもつながります。
自分でできる肩こりの予防法
自分でできる肩こりの予防法としては、以下のような例があげられます。
お風呂で身体を温める
自分でできる簡単な肩こり予防法が、お風呂で身体を温めることです。お風呂で身体を温めると、肩の筋緊張を緩和できるだけでなく、リラクゼーション作用により睡眠の質を高める効果も期待できます。
正しい姿勢を意識する
自分でできる肩こりの予防法としては、正しい姿勢を意識することもあげられます。頭に付けたヒモを上から引っ張られるイメージで、上半身に無駄な力が入っていない姿勢を意識しましょう。
仕事に使う机・椅子を見直す
肩こりを予防するためには、仕事に使う机・椅子を見直すことも重要です。両足を床につけて座ったときに、膝と股関節が90度になり、肘の角度が110度以上になる机および椅子を選びましょう。反り腰や猫背にならないよう、机や椅子の高さを調整することもポイントです。
腹横筋を鍛える
腹横筋を鍛えることも肩こりの予防につながります。腹横筋を鍛えると上半身をまっすぐに支え、肩にかかる負担を減らす効果が期待できます。ウエストの引き締めにもつながるため、見た目やせ効果を得たい方にもおすすめです。
適度に身体を動かす
肩こりを予防するためには、適度に身体を動かすことも重要です。身体を動かすと全身の血行を促進し、肩こりの改善を促す効果が期待できるだけでなく、睡眠の質を高める結果にもつながります。
寝具を見直す
寝具を見直すことも、肩こりを予防する際のポイントです。高すぎる枕や硬すぎる布団は首への負担を増し、睡眠の質の低下を招きやすくなります。寝返りが打ちやすい枕や布団を選ぶことが、肩こりを予防する結果につながります。
肩こり改善におすすめのストレッチ3選
肩こりを改善するためには、次の3つのストレッチがおすすめです。
肩こりの改善効果が期待できる3つのストレッチについて解説します。
腕のストレッチ
腕にある上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)のストレッチをおこなうと、肩や肩甲骨まわりの筋肉を柔軟に保ち、肩こりを改善・予防する効果が期待できます。
3. のとき、手をまっすぐに下げると、効率的に上腕三頭筋のストレッチができます。
首のストレッチ
首の筋肉が硬くなると、筋膜を介して肩こりを誘発したり、頭痛のリスクを高めたりします。そのため、普段から次のような方法で首のストレッチをおこなうことがおすすめです。
頭を倒すときには痛みが生じない範囲に留めてく下さい。首のストレッチに限らず、気持ちのよい範囲でおこなうことが基本だと覚えておきましょう。
骨盤ストレッチ
2.のときにふらつくようであれば、壁や椅子の背もたれなどに触れながらストレッチをおこないましょう。
滋賀県で肩こりにお悩みなら大津市の整体院「東洋統合癒学処 はりんちゅ」にご相談下さい
滋賀県で肩こりにお悩みの方は、大津市の整体院「東洋統合癒学処 はりんちゅ」までお気軽にご相談下さい。肩こりは日常の習慣の結果として起こるため、肩だけ見ていても根本的な改善が期待できません。
大津市の「東洋統合癒学処 はりんちゅ」では、単にマッサージで肩の筋肉を緩めるだけでなく、全身のバランスや身体の使い方に着目し、肩にかかる負担を根本から取り除いていきます。
「どこに行っても肩こりが治らない」「肩こりは付き合っていくしかないとあきらめている」など、肩こりのお悩みをお持ちの方は、大津市の「東洋統合癒学処 はりんちゅ」までお気軽にご相談下さい。