日本の腰痛人口は2800万人といわれており、厚生労働省による調べでは男性の健康上1番の悩み(女性は肩こりに次いで第2位)となっています。しかし、腰痛を訴えて医療機関でレントゲンやMRI検査をしても、大部分が「原因不明」といわれます。
腰痛の原因が分からないのは、画像診断で骨や神経しか見ていないからかもしれません。滋賀県大津市の整体院「東洋統合癒学処 はりんちゅ」では、腰痛を引き起こす本当の原因に着目し、症状を根本から改善へと導いています。
腰痛の原因となる主な疾患
腰痛は明らかな原因がある特異的腰痛と、検査をしても原因が見つからない非特異的腰痛の2つに分類されます。特異的腰痛を引き起こす疾患としては、主に以下の4例があげられます。
腰痛の原因となる4つの疾患について簡単に解説します。
腰椎椎間板ヘルニア
腰痛を引き起こす代表的な疾患の1つが、腰椎椎間板ヘルニアです。腰椎(腰の骨)と腰椎の間には、椎間板と呼ばれる繊維軟骨があり、腰にかかる負担を軽減するクッションの役目をはたしています。
腰椎は垂直の圧に対しては強いのですが、偏った圧がかかると椎間板の中から髄核(ずいかく)と呼ばれる組織が飛び出し、神経圧迫を起こすことで腰からお尻、足にかけての痛みや痺れが生じやすくなります。
軽症例の腰椎椎間板ヘルニア(神経根型)の場合は、片方の腰やお尻、足に痛みや痺れを生じることが特徴で、自然と回復するケースも少なくありません。
一方、重症例のヘルニア(馬尾型)の場合は痛みよりも両足の痺れが見られ、歩行障害や排便障害・排尿障害を引き起こすこともあります。馬尾型のヘルニアが疑われる場合には、速やかに医療機関を受診することが重要です。
腰部脊柱管狭窄症
腰痛の原因となる疾患としては、腰部脊柱管狭窄症もあげられます。腰椎椎間板ヘルニアが比較的若い層にも多く見られるのに対し、腰部脊柱管狭窄症は中高年以降に多く見られる点が特徴です。
脳から発する中枢神経(脊髄)は、背骨の中にある空洞(脊柱管)を通り、身体の各部へと伸びていますが、何らかの原因により脊柱管が狭くなることで神経圧迫を起こすと、腰部脊柱管狭窄症の発症リスクが高くなります。
腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状が完結跛行(かんけつはこう)です。歩き始めて10分ほどすると、足のしびれや痛みのために歩けなくなります。
前かがみで椅子に座るなどして休むと歩けるようになりますが、10分ほどすると再び足のしびれや痛みのために歩けなくなるといった症状を繰り返す点が特徴です。
骨盤がゆがむ主な原因についてさらに詳しく見ていきましょう。
腰椎分離症・すべり症
腰椎分離症やすべり症は、腰椎にある5つの椎体(ついたい)のいずれかが前方へスライドし、腰痛や足のしびれなどを引き起こす疾患です。
高齢の方に多く見られる症例ですが、バスケットボールやバレーボールなど、跳躍を繰り返す競技の選手に見られることもあります。若い方の場合はレントゲンで腰椎分離症やすべり症が確認されたとしても、無症状で経過するケースも珍しくありません。
腰椎圧迫骨折
腰椎圧迫骨折は上下からの圧により、腰部の椎体が潰されるようにして発症する点が特徴です。女性の高齢者に多く見られる疾患で、布団から起き上がる動作などで激しい痛みを生じます。
腰椎圧迫骨折を発症した場合はコルセットなどの装具で固定したうえで、安静にすることが一般的です。多くのケースでは3ヶ月から6ヶ月ほどで改善が見られます。
腰痛を引き起こす7つの原因
医療機関で検査をしても原因不明とされるのが非特異的腰痛ですが、当院に来られる方を拝見していると、以下の原因で腰痛を発症しているケースが多く見られます。
非特異的腰痛があるときに考えられる原因について解説します。
不良姿勢による筋緊張
腰痛の原因の1つが、不良姿勢による筋緊張です。筋肉が緊張して硬くなると、血管を圧迫して血行不良が起こります。血行不良が起こった場所では発痛物質が生成されるため、腰痛を引き起こしやすくなります。
筋力の低下
筋力の低下も腰痛の原因の1つです。特に体幹の筋力が低下すると上半身を支える機能が衰えるため、骨盤が後ろ(猫背)や前(反り腰)に傾きやすくなります。骨盤の傾いた状態が続くと、筋緊張にともなう腰痛が起こりやすくなります。
血行不良
血行不良に陥った場所では発痛物質が生成され、痛みを引き起こしやすくなります。腰の血行不良の原因としては、冷えや運動不足、筋力の低下、冷たい飲食物などがあげられます。
ストレス
ストレスも腰痛を引き起こす原因の1つです。ストレス状態が継続すると脳内神経伝達物質の一種であるドーパミンの分泌量が減少し、些細な痛みを強く感じたり、症状が長引いたりするリスクを高めます。
骨盤のゆがみ
骨盤のゆがみも腰痛の原因の1つです。骨盤の前後のゆがみだけでなく、左右のゆがみも腰痛を引き起こす原因となり得ます。
筋膜の緊張
筋膜の緊張も腰痛の原因の1つです。筋膜は全身をボディスーツのように覆っているため、第2の骨格と呼ばれることもあります。腰まわりの筋膜が硬くなると、牽引力により腰部の筋膜に緊張が生じ、結果として腰痛を引き起こしやすくなります。
内臓の不調
内臓の不調が腰痛を引き起こすこともあります。特に腸管は腰まわりの筋肉と筋膜でつながっているため、腸の調子が悪化すると腰痛を引き起こしやすくなります。
腰痛の症状チェック!
一口に腰痛といっても原因はさまざまです。そこで、特定の動作や痛みが出る場所ごとに、腰痛の原因について見ていきましょう。
前かがみで痛む場合
前かがみで腰痛が出る場合、腰椎椎間板ヘルニアを発症している可能性や、筋肉や筋膜に過緊張を起こしている可能性が疑われます。臀筋群(お尻の筋肉)や太ももの裏側(ハムストリングス)に筋緊張がある場合、前かがみで腰痛が出やすくなります。
腰を反らせると痛む場合
腰を反らせると痛む場合、腰部脊柱管狭窄症や腰椎分離症・すべり症を発症している可能性が疑われます。また、大腰筋(お腹のインナーアマッスル)や太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が硬い方にも腰を反らせる際の腰痛が見られる傾向にあります。
左側が痛い場合
腰の左右いずれかだけが痛む場合、身体の偏った使い方が多く見られます。また、左腰の上部が痛む場合には、膵炎などの疑いもあります。ただし、膵炎の痛みは耐えがたいほど強いため、単なる腰痛であれば過度に心配する必要はありません。
右側が痛い場合
右側の腰痛も身体の使い方により起こりやすくなります。また、右腰の上部が痛む場合には、腎盂腎炎や肝炎、十二指腸潰瘍などの疑いもあります。腰痛以外に発熱や倦怠感も見られるようであれば、速やかに医療機関を受診しましょう。
腰痛で病院に行くべきなのはどんなとき?
腰痛で病院に行くべきなのは、骨折や何らかの病気が疑われるときなどです。安静にしていても激しい痛みが治まらない場合や、腰痛以外の症状が見られる場合、歩行障害や排便障害が見られる場合などは直ちに病院を受診しましょう。
症状が腰の痛みだけであれば、慌てて病院を受診する必要はありません、仮にぎっくり腰であっても、楽な姿勢が見つかるようであれば2日ほど安静にして、動けるようになったら病院を受診しましょう。
即効で治ることはある?腰痛の治し方について
腰痛の主な治し方は以下の3つです。
腰痛が即効で治るのかどうかと合わせて見ていきましょう。
理学療法
腰痛を訴えて整形外科などを受診した場合、理学療法をおこなうことが一般的です。理学療法は電気や光線、運動など物理的な刺激を身体に加え、症状の回復を図る治療法です。
手技療法
整骨院や整体院などでは、手技によって筋緊張を緩和したり、全身のバランスを整えたりする目的で手技療法がおこなわれます。電気治療のように画一的な治療ではなく、一人ひとりに合った施術をおこなう点が特徴です。
骨盤矯正
整骨院や整体院などでは、骨盤矯正によって症状の根本的な原因を取り除いています。身体の中心にある骨盤のバランスを整えると、局所の無駄な筋緊張を生じにくくなるため、結果として症状を根本的な改善に導きやすくなります。
軟部組織のズレが原因の腰痛は即効で治る可能性もある
腰痛の原因は筋肉や腱、靭帯など軟部組織のズレや緊張が原因の場合、整骨院や整体院の施術により即効で治る可能性もあります。
整形外科では主に骨や神経の異常に着目して治療をおこないますが、整骨院や整体院では軟部組織のズレや緊張を解消する施術を得意としています。
自分でできる腰痛を和らげる5つの方法
腰痛がある場合、次の5つの方法で腰痛を和らげることが期待できます。
自分でできる腰痛の改善法について解説します。
筋トレ
自分でできる腰痛の改善法の1つが筋トレです。特に臀部や下肢など下半身を中心に鍛えて上半身を安定させると、腰痛のリスクを軽減することが可能です。ただし、無理な腹筋のストレッチは腰痛のリスクを高める可能性もあるため注意しましょう。
ひざを曲げたときにふらつくようであれば、壁や椅子の背もたれに触れながらストレッチしましょう。
姿勢を見直す
自分でできる腰痛の改善法としては、姿勢を見直すこともあげられます。頭に付けたヒモを上から引っ張られているイメージで、上半身を自然に真っすぐ伸ばすよう意識しましょう。
食習慣の改善
食習慣の改善により腰痛が緩和することもあります。何らかの症状が出ている場所には必ずといってよいほど血行不良が見られるため、ビタミン群や青魚など、血行を促進する作用が期待できる栄養素を日々の食事に取り入れましょう。
ストレス発散
ストレス発散も自分でできる腰痛の改善法の1つです。適度に身体を動かしたり、趣味に没頭したりするなど、自分なりの方法でストレスの発散に努めましょう。
寝方に注意する
腰痛を改善するためには、寝方に注意することも重要です。うつ伏せやあおむけ寝は腰痛のリスクを高めるため注意が必要です。腰痛が出やすい方を上にして横向きになり、背中を丸めて膝を抱えるように寝ると腰への負担が軽減できます。
腰痛があるときにやってはいけない4つのこと
腰痛があるときには、以下の4つの行為を避けるようにしましょう。
腰痛があるときにやってはいけない4つのことについて解説します。
過度の安静
腰痛があるときであっても、過度の安静は禁物です。腰痛診療ガイドラインにも、安静が回復を早めることはないと明記されており、適度に身体を動かすことが腰痛の早期改善につながります。
長時間の同一姿勢
腰痛があるときには、長時間の同一姿勢を避けるようにしましょう。同じ姿勢で長い時間過ごすと、筋緊張により腰痛を悪化させる恐れがあります。
痛みの確認のし過ぎ
痛みの確認のし過ぎも、腰痛があるときに避けたい行為の1つです。痛みが気になるからと何度も疼痛誘発動作を繰り返すと、脳に痛みの刺激がインプットされ、かえって腰痛からの回復が遅れてしまいます。
不適切なアイシングまたは保温
腰痛があるときには、不適切なアイシングまたは保温を避けることも重要です。腰痛に関しては、基本的に温めることが原則ですが、急性腰痛の初期(48時間)程度は冷やすようにしましょう。
滋賀県で骨盤矯正を受けるなら大津市の「東洋統合癒学処 はりんちゅ」にご相談下さい
滋賀県で腰痛にお悩みなら、滋賀県の大津市の整体院「東洋統合癒学処 はりんちゅ」にご相談下さい。当院ではなんとなく腰をマッサージすることはありません。
なぜそこに症状があるのか、なにが原因で痛みが出ているのかなど、根本な原因をきちんと見極めたうえで、一人ひとりに最適な施術をおこないます。
また、腰だけでなく内臓を含めた全身の調整をおこなうため、自然治癒力の向上により効果が長持ちする点も特徴です。滋賀県でどこに行っても腰痛が治らないとお悩みの方は、大津市の整体院「東洋統合癒学処 はりんちゅ」の施術をお試しください。